JIN
「アイソレーションや足技ができないとダメ?」
そんな風に悩んだ学生時代を思い出したので、今回は「こんなダンスがあってもいい」についてお話します。
Table des matières
流行を追わないスタイルがあってもいい
私は基本的にコンテと呼ばれるスタイルのプロなので、クラシックバレエのような決まったポジションや、技をみせたいスタイルはやりません。上手くなりたい気持ちは変わらないけど、自分に最も合っているスタイルを日々研究してます。
JIN
つまり、スタイルは10人10色で、流行りのステップだけじゃないってことなんです。
決まった振り付けと演出から脱却する
実際にフランスを拠点に4年仕事をしていて、イベントやインストラクターの友達、イスラエルやロシアの振付家の仲間の仕事を間近でみていて思うのは、流行りの決まった振り付けと演出から抜け出したいってエネルギーを常に感じるってこと。
つまり、
- 演出がドラマチックすぎない?
- どの作品を見ても構成が似てる?
- 同じ振り付けをよく見かける??
など、プロの現場でこだわりを持って仕事をしている人の口からは同じような気持ちをよく耳にするんです。
たどり着きたいゴールがどこかは、振付家も舞踊家も知らない。だけど、創っていきながらたどり着きたい方向は身体性としてある。だから紆余曲折しながら、身体で答えを出していく。そういう作家もいます。
空飛ぶおっぱいを振り付けにする??
ダンサーの仕事で世界中を飛び回っていた同僚と話をすると、彼は「アートは合理的でも理屈でもない、だから、空飛ぶおっぱいをテーマにしたって構わないよね」なんて、冗談混じり言ったりします。
空飛ぶおっぱい妄想のおかげで、
- 1+1=お皿とコップ
- 純粋に「身体」をつかう
- 常識に囚われない展開
など、型にハマらない自由な会話の中から新しいアイデアを探ることもあります。
こんなダンスがあってもいい
JINがダンスを始めた頃、覚え方や面白い技、衣装や流行など、テレビやインターネットで見たものをひたすら真似する事が「踊る」ってことの根元でした。
だけど、プロになって10年近く仕事をしていて、やっぱりまだまだ先が長いと改めて感じます。かっこいい、面白いって感じる感性も、身体も毎日変わるから。
流行やスタイルを追いかける「だけじゃない」ダンスがもっとあってもいいと思います。