MEMO
録音された1つの楽器の背景の音(ノイズや他の楽器の音)を抑える機能。JIN
聴きやすい音源なら、構成もよりスムーズ
「GATEって何に使う機能なんだろう。エフェクトとの違いは?」
今回はGATE(ゲート)について、理解しよう。
ノイズと環境音はどうやって消す?
バス・ドラムの音をマイクで録音した時に、ドラムの外と中のドラムでは撮れる音が違う。Kick outのマイクは外の他の楽器の音や環境音のノイズをKick inよりも強く拾ってしまうので、それらのノイズを取り除く必要がある。
JIN
他の楽器の音やノイズが邪魔で、録音した音がハッキリ聞こえない…
MEMO
基本的にはバス・ドラムにしか使わない。録音した1つの楽器の音を、より明確にすることで、各楽器の音がより鮮明に聞こえる。ノイズや環境の音が混ざっていると、そのピストには本来必要ない音が混ざる。
参考 エフェクターの基礎知識OTO-NOMAGATE(ゲート)
GATEとは、ドアのようなもの。音がドア通る時に、開けたり閉めたりすることで、入ってくる音の量をコントロールする。実際には、指定したボリュームより低いdBの音を圧縮して消す。
- Seuil しきい値 dB Threshold スレッショルド
- Ratio 比率 圧縮の程度 例 20:1
GATEのパラメータの調整のポイントは、
- Attack GATEを開けるスピード
- Hold GATEを開け続ける時間
- Release GATEを閉めるスピード
まずはAttackとHold、Releaseを最小にして、Thresholdを段階的に使うdBまで切ってから、HoldとReleaseを調整し、Attackを適時開らいて試し、音がきれない様にする。
その他のパラメータ
- Range ノイズ除去の最大値をdBで決める
- Hysteresis GATEを開いた後、閉めるdBを指定することで、音が切れるのを防ぐ。何度もドアを出入りするなら、出て行ってから暫くして閉めるイメージ。
- Look ahead GATEが開くタイミングを、先読みして開ける。録音した音には効果的だが、ライブでは音に変化がありすぎる為つかえない。
M32での設定方法
- GATEのViewを開く。
- Thresholdの値を調整する。□が降りてこないdBは切る。この時、切りすぎると音の息が詰まってしまうので注意する。Input Levelは-18まで上がるのを目安にする。
- Attackは、1msをデフォルトにする。
- Holdの時間をmsで加減する。
- Releaseの時間をmsで加減する。
注意
GATEが開いている時間は、右側の赤いインジケータを目安にする。また、Kick inの場合は、Attackを少し長く開けてもいい。不要なノイズや、近くで演奏された他の楽器(ドラムであればスネアなど)の音がスッキリと取り除かれたので、録音した楽器の音が非常にクリアに聞こえる。
最後に
Abletonで曲を作りたいけど、バス・ドラムのノイズや環境音が邪魔で音が綺麗に録れないなら、GATEを使おう。
- GATEってそういう機能なのか!
- 早速試してみよう!
そんな方は、調整して欲しいと思います。
編集後記
GATEには、GATE interne とexterneの2つがあるので、別の機会に纏める。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。