技術に当て嵌まらない世界を受け入れる

踊りというか、身体に向き合っていると、常にぶち当たる壁がある。それが、技術。ああすれば、こうなる。という目標や目的意識をもってトレーニングに望んでいるからこそ、直面する現象なのだと思う。何が問題かというと、「技術」に当て嵌まらない感覚、つまり、ちょっとした誤差、アーティスティックな勘で、今これだ!と思った刹那の瞬間を再現しようとして出来ない。ということ。

先日あるEmanuelGatのトレーニングに1週間ほど参加した際に、これをちょうど覆すような瞬間があった。どういうことかというと、一つの技術の上に固執して視野を狭めるのではなく、与えられたり、直面した体験、新しいシチュエーションを受け入れる。という瞬間だ。

受け入れる。というより、「違いを楽しむ」という方がしっくりくる。

一人の身体、空間でも、グループで創る時でも、新しい機会、体験、シチュエーションをただあっさり、受け入れて楽しむ。たったこれだけで、枷や枠、ルールに固執して自分を閉じ込めることがなくなる。

なぜなら、そこには自分の選択、楽しみ、自信に支えられた他方的な弾力のある時間が生まれるからだ。

身体も、少しふわふわして、軽くて弾力のある筋肉を感じるし、それを支える骨や包む皮膚感覚が自ずとコミュニケーションをとってくれる。

いま、技術に当て嵌まらないシチュエーションや感覚に悩んでいるなら、そんなものは捨てていい。

Laisser un commentaire

Votre adresse e-mail ne sera pas publiée. Les champs obligatoires sont indiqués avec *