こんにちは、JINです。
最近はコロナウイルスのニュースでテレビもネットも騒然としてますね、JINもフランス在住の日本人の友達や、通っていた大学のある愛知県の知り合いからメールで不安を心配する声をかけられました。
JIN
「フランスから出て日本に帰った方が安全かな?」
そう思って、急いで荷物を整理する日本人の学生さんも多いので、今回はリヨンのコロナウイルスと生活感についてお話します。
フランスでは外出制限と罰則
コロナウイルスが世界中で大流行し、フランスでも常に新しい情報がニュースやテレビを介して耳に入ってきます。
参考 出典外務省ホームページ16日(月)15時点で,仏で新たに1,210人の感染者を確認し,現時点で合計感染者数は6,633人。死者は21増え148人。地域圏毎の感染者は多い順に,パリを首府とするイル・ド・フランス地域圏(1,762人),リヨンを首府とするオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏(617人)
3月16日にはマクロン大統領のテレビ演説で外出の制限と規則、違反した場合には罰金を受けること、EU共通の決定で17日からシェンゲン圏の国境の閉鎖と圏内の渡航を30日間停止することが発表されました。
生活に必要な活動は、最低限の移動の範囲内で許可証を必要とする。
これに違反すると、現状38ユーロの罰金が課されるそうです。なんと最大は135ユーロにも上がるとか。
ですが、これを理解してルールを守れば罰金はありません。
JIN
逆に、これを知らずに違反するとストレスだけじゃなく、警察や下手をすれば感染するリスクを追うハメになるから、フランス人も買い溜めやテレワークの準備に追われてました。
つまり、大きな混乱はなく、お互いに気を付けて生活してるってことなんです。
つまり、どんな状況か?

17日正午からの移動制限令を前に朝一番のトラムでスーパーへ向かう人々
では、生活に支障がでる問題があるかというと、移動制限が発表される前のニュースでは、
参考 出典外務省ホームページLa Posteは手紙や荷物の配達サービスを継続すると発表。サインが必要な書留郵便は,郵便局員が受取人との接触を避けるため,SMSで受取人の了承をもらった後,郵便受け又はドアの前に郵便物を置くなどの措置が取られる。
ということでした。
仕事や私生活への影響と支援
仕事や影響が大きい事業者への経済的な支援策としては、
グルノーブル・アルプ・メトロポールは,コロナウイルスで特に影響が大きいホテル事業者への経済支援策として,ホテル税徴収の一時中断を発表。また,カフェ・レストラン関係者への減税措置,中止となったイベントの主催者についても支援する方針。
だったり、
参考 出典外務省ホームページ経済面に関しては,税金及び社会保険料支払いの延期,銀行の貸し付けの返済期限の繰り延べ,国による3000億ユーロを上限とした保証に言及。危機に瀕する小企業に関しては,税金,社会保険料,水道・電気・ガス代金,賃料支払いも延期。また,部分的失業の拡大,起業家,手工業者,商人のための,国による連帯基金の設立にも言及。
が発表されていて、JINも3週間の間に2回のパフォーマンスの延期、ワークショップの中止、リスケジュールの打ち合わせや相談が相継ぎました。
コロナウイルスの最新の情報を見て、感染に不安を持った日本人の学生は帰国を早めたり、いつまで流行するのか?バスの運転手から移る人はいないか?など不安の声を漏らしたりしてます。
3月17日(火)時点で、マクロン大統領がテレビで演説したのは、
- 17日正午から少なくとも15日間はフランス国内の移動を制限する。
- 17日正午からEUとシェンゲン圏の国境を閉鎖する。
- EU域外の国とEU域内の国の間の移動を30日間停止する。
- 現在EU圏外にいるフランス人は帰国ができる。
ということ。
また、
参考 出典外務省ホームページ17日正午から,少なくとも15日間,仏国内(本土及び海外領土)において,外出を大きく制限。野外における集会,友人や親族との会合は禁止。1メートルの距離を守り接触を避けた形での買い物,通院,テレワークが困難な場合の通勤,若干の運動といった必要な外出のみを許容。規則に反した者は罰則を受ける。
という呼びかけがフランス全土で行われています。
実際にJINもはじめは友達との予定をキャンセルしたり、ギリギリに食糧を買いに行ったりして、驚きました。

アジア食品を扱うスーパーには食糧の買い溜めを急ぐ人々が列をつくった
カスタネール内務大臣が発表した今回の措置のポイントは、
- 移動の最小限の措置について
- テレワーク以外の移動の許可について
- 子供の保育や高齢者などの支援
- 個人的な運動の許可
ということでした。
移動制限と許可証の発行
移動に際しては、常に移動の理由や性質、行き先、職場を証明する下記のフォーマットの書類が必要になるそうです。
参考 外出制限中の外出理由の証明書フォーマット内務省サイトコロナウイルスの与える影響に、いい加減にしろと言いたくなります。
中国人の友達と仕事で街を歩いていると、やっぱり避ける人はいるし、日本人でも電車やバスの乗り場で感染経路の心配で拒否的な反応を示す人はいる。
避けるマダム
治るまでの期間や、感染経路、危険度、空気感染の恐怖や思い込みで、空気清浄やマスクの使用者がフランスでも激増した。
潜伏期間、接触感染…まだまだ謎な部分が多いですが、製薬会社さんが1日も早く対策になるワクチンをつくってくれるのを、待つしかないです。
混乱に乗じたニセ警官
パリではコロナウイルスの外出制限の事態に乗じたニセ警官による詐欺が発生しているそうです。在フランス日本国大使館領事部からの注意を促すメールには、
以前からパリではニセ警官による被害が発生していましたが,今般の新型コロナウイルス流行に乗じたニセ警官被害が発生している模様です。
特に,現在フランス国内では厳しい外出制限が行われており,外出時にフランス政府指定の証明書を所持していない場合には罰金を徴収されます。これを狙ったニセ警官が出没する可能性も否定できないところ,十分注意してください。
と被害に遭わないよう注意を促すポイントが書かれていました。
まずニセ警官の詐欺の主な手口としては、
- 路上でマスクを着用していた中国人が、「顔を隠すのは法律違反だ」と称して150ユーロを騙し取る。
- 防疫官を名乗る人物が自宅にきて、貴重品を奪われる。
という手法だそうです。なお、本物の警官かどうかを見分ける手段としては、次のようなポイントがあげられました。
- 罰金徴収を現金で要求する。
- 財布の中身を見せるように指示してくる。
- 財布の中身から現金・クレジットカードを抜き取る。
- 私服姿で職務にあたる警官の場合
- こちらから身分証を求めた時に、瞬間的にしか見せようとしない。
このような怪しいニセ警官に疑いを持った場合は、
Tomomi
と毅然とした態度で応じ、できるだけ周りの人に助けを求めるようにしましょう。
日本でもフランスの治安を心配する声が届く中、こういったニセ警官の詐欺には本当に腹が立ちます。
パリ発日本行き直行航空便の欠航予定
3月29日以降4月下旬までの間、JAL便・ANA便が欠航予定になっています。日本へ帰国の予定がある場合は、欠航情報を含めて最新のフライト情報を確認するよう注意喚起が出ています。
乗り継ぎ便についても同様に、多くの航空便が欠航になっている状態です。
次のページでは、リヨンの現在の状況をまとめます。