JIN
「いつか、海外でプロのダンサーになりたい!」
そんな学生ダンサーの後輩のために、フランスのダンサーの生活についてお話します。
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ダンサーの生活のほとんどは〇〇?
ダンサーの生活は、トレーニングが基本です。バレエダンサーやディズニーで働くダンサーも、JINのようにフィールドを跨いで活動するタイプのダンサーも身体が資本になるからです。
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JINの場合、例えば年間に500時間雇用主と契約するとなると、その契約時間外の400時間程度を自主トレーニングに費やします。つまり、生活のほとんどがトレーニングってことなんです。
ダンサーとして生活する
実際に私がプロになったのは、23歳の大学4年生の休学中だったと思います。夜の公演を控えて前日のリハーサル終わりに大学へ夜行列車で出向き、卒業試験だけ受けたりしてました。
ダンサーの生活に必要な費用は、家賃や光熱費はもちろん、ダンサーとして生活できるだけの体力や解剖学の知識などを勉強するため一人一人違います。食費や怪我などのケア、男性と女性でも違います。
バレエダンサーだからといってご飯を食べないとか、プロテインの摂取だけでは栄養が偏りますし、年齢によっても必要なケアの種類も変わります。
ダンサーの収入はフランスの場合、パフォーマンスや一日あたりのリハーサルの時間数で法律によって決められているので、契約書に同意した額面より下がることはありません。
ダンサーとしての募集でも、パフォーマーとして歌や演技を披露しても、基本的には同じ額面の収入になります。もちろん毎回の契約書を確認して、いくら具体的に雇用者が支払うのかを明確にする必要があります。
ダンサーといっても、フランスの場合は個人が持っているスキルによって歌を歌ったり、人を笑わせるユーモアのある話をしたり、様々なジャンルの「好き」を両立している器用な人も多いです。
つまりダンサーの収入は、
- どのジャンルの技術と経験があるのか?
- 身長制限や外観的特性でNGがないか?
- どんなスキルや個性があるのか?
で仕事の幅と量やオファーの数に比例してきます。
実際のダンサーのお給料や報酬の詳細は、以下のリンクを参考にしてください。
参考 ダンサーの報酬額の規則CNDダンサーの生活と苦労は?
ダンサーの種類には、バレエ、ジャズ、ヒップホップ、コンテンポラリー、ヴォーギングなど、現在YouTubeなどで見かける各ジャンルの募集が、季節や時期によってかかります。
JINが実際に受けている仕事の種類は、
- 振付家と舞踊家としてパフォーマンスをする
- フランスで撮影される映画やドラマに出演する
- フランスと日本の文化交流イベントでモデルをする
という感じです。
はじめての雇用者とのやりとりの場合、乗り物酔いが酷いのに遠距離のバスにのる時もあれば、早朝からホテルを出て電車を乗り継いだりしながらオーディションに挑むこともしばしば。
体力の維持や健康面の心配をしつつ、練習時間の調整や、心の糸が切そうになる時も乗り越えながら、孤独に耐えるメンタルの強さも時には必要です。