こんにちは。JINです。 2018年も6月になりました。 JINも、2019シーズンに向けて動き出したので報告しようと思います。 フランスは今が年度末なので、来シーズンは9月スタートってことになります。日本と半年ずれてるんですよね。私も最初は違和感を感じましたが、慣れました。
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ダンサー、起業家、アーティストとして企画開発。
今シーズンの最後、3月頃から1人で考え出していたことがこれです。ダンサー、起業家、アーティストの三つの柱を充実させたい。 今までの私は、常に劇場の企画に守られた、日本のルールや概念という壁を、越えられないジレンマにとらわれていました。
ダンサーとして既にある企画に、踊り手として参加する。 これだけでも正直、めちゃくちゃ沢山のプロセスとトライアンドエラーの繰り返しだから、楽じゃないんですが、どうしても受け身になってしまう。
自分で何か新しい出会いや、イベント、作品といった企画を創り出していきたい思考が強い私は、フランスに来てからもずっと機会を伺っていたんです。 2018年までで、フランス、ベルギーの二カ国で仕事をして、その内の1人とは既に2年近い仕事のやりとりがあります。
彼のカンパニーが出してくれた書類や、レターのおかげで、フランスのVISA申請にも大きな発展がありました。 本当に感謝しています。 パスポートタロンVISAの取得を4年間というロングのスパンで通過し、セキュリテソシアル、国際免許証の取得、そしてフランス語の勉強に特に力を注いで、DELFB2の試験を受けるという目標に、着実に近くことができています。
SROという私自身が発信者となって、未来の才能あるダンサー、起業家、アーティストを育てる方法を発案して、少しずつですが「生きていくことに、繋がるダンス。」を実現しようと模索しています。 SROとは、プロダンサーの養成、ダンスを軸にしたイベント運営を目的にした、コミニュティのことです。
2015年10月頃から本格的にスタートさせて、現在ではメルマガの読者も70人近い規模に成長しました。 その中でもプロダンサーという一点に興味がある20名の方がファンという感じ。
少人数ながら、活力ある素晴らしい方々から、スカイプやメールでの相談を通して、ビジネスをすることができています。鍼灸師の学校に通いながら、将来はダンサーを目指している女性ダンサーにも夢を掴んで欲しい。
Life Workと真剣に向き合う。
成長し続ける仲間と仕事ができるのは、とても楽しいし、エキサイティングです。フランスという国にとって、いや、日本とフランス両国にとって、価値のある文化人になりたい。
その夢を一緒に築いてくれる仲間を、育てることに使命を感じています。 でも責任感は、心に大きくのしかかり、30歳になっても容易にはパスできません。社会経験もまだまだ未熟、本当の意味でチカラのある「オトナ」になりたい。そして、今までお世話になった師匠や先生に、恩返しをしたいです。
しかしながら、ダンサーという仕事は、毎日が勝負の連続。体調の管理も、クリエイティビティを維持するのも簡単ではありません。プランのない状態での人任せでは、ダメなんです。
そこで私は、プロとして料理の経験が長い料理人に、ダンサーの体調管理に秀でたオリジナルのメニューを考えて貰っています。 「踊る」って仕事一つにしても、企画を立案し、ダンサーを集め、プロジェクトの助成を探したり、リハーサルの場所を確保したり、公演の広報活動を1人で全て行うのは、非効率なので、分散できるカタチを模索して、カンパニーをつりました。
Leonardo jin Co-Opération
はじめからうまくいくだろうなんて、思っていません。
だけど、うまくいくまで少しずつ、コツコツ努力し育てていこうと思います。 第一弾は、フランスと日本の「歴史と財産」をベースにした、パフォーマンスパッケージを、スペイン人の振付家と企画し発表するのが目標です。 彼に企画の内容に徹してもらい、私が外側の仕事を回すことに徹する。
起業してイベントや企画するってだいたいこんな感じです。 「企画開発」「コミニュティ運営」は私にとってライフワークです。この仕事が好きだし、ずっと続けたい。劇場での専属も憧れるけれど、個人で徹底的に向き合うっていうのも、意義があり、貴重な経験だと思っています。
いずれにせよこれからは、「個人の発信」「コミュニティ」が見直される時代です。目の前のパフォーマンスとしっかりと向き合い、実力、発信力、影響力を持っていきたいなと思います。 この3つの柱を同時に育てた2018年シーズン、ツバメの休息で走り続けたけれど、とても充実していました。
改めて振り返ると、ダンサー、起業家、アーティストとして生活していると、「夢を諦めていたら、絶対に出会えなかった人達」に沢山出会えて、助けてもらえました。
そして、その出会いが私の背中を押してくれて、成長させてくれた。刺激を与えたり、前進するきっかけをくれました。大人の社交の場で、どういう視点でモノを考えるのか?を改めて考えました。 来シーズンも、周囲の人たちを大事に、誠実に向き合っていけたら嬉しく思います。
「自然体な自分でいる」ために。
上述してきたきたことが、私の2018シーズン。そして来シーズン、より進化するために、どんどん自分の強みを伸ばしていこうと思います。
まずは、関わらせていただいているプロジェクトの成功に、全力を尽くすこと。設立されてから10年のカンパニーもあれば、若いカンパニーもある。 その場その場で「求められる仕事」が違います。
なので、柔軟性を持ちつつも、バラエティに富んだ、より次元の高い表現ができるパフォーマーになりたいんです。 また、発信者としてもレベルアップします。 SROというコミュニティをさらに盛り上げ、できる限りのサポートを実現しつつ、来シーズンからは積極的に、レジデンス、コンペ、プレゼンなどを充実させていきます。
また、オリジナルの動画コンテンツも撮りたい。 「映画を撮る」っていうと夢のようなお話ですが、スマホやデジタル一眼でも高品質な動画を撮影できる今の時代、チャレンジしていきたいですね。
といっても、まだまだベースになる案にトライして、エラーの繰り返し。 とにかく、好きなことをどんどん増やして、仲間と一緒に結果を出し続けること。これが、私が一番自然体でいられる。
皆さんのサポートもお借りしながら、頑張っていこうと思います。今シーズンも1年、本当にありがとうございました。