2017年も12月になったので、今年の振り返りと2018年の仕事の予定などをまとめて、近況報告をしたいと思います。 今年30歳になって、自分の人生のターニングポイントが見えてきました。
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フランス渡航直後の衝撃
私がフランスに渡って来たのが、2015年の10月。もう2年前です。 28歳になったばかりの私は、フランスで生きるための一切のコネクションもなく、もちろんフランス語も初心者バリバリのまま飛び込みました。
結果、心身ともにボロボロになるまで落ち込みました。 健康面では、生まれて初めてインフルエンザ?にかかって40度ちかい高熱に何日もうなされて、視界が紫色に染まり、耳元でブーンと思い音が一晩中、鳴りひびいたりしました。
2017年は…
それがやっと、フランス独自の文化に慣れて、語学力の向上のためにDELF B2PROの勉強を始めたり、ミシュラン星付きのレストランで実地研修をさせてもらったりして、成長しました。 具体的なプロダンサーとしての成果を、ランキング形式でまとめます。
4位 自分の実力を知ることができた。
リヨンのコンセルヴァトワールのダンス科のディレクターと仕事を始めました。 フランスは芸術文化が400年以上も昔から根づいている、アートの国です。ダンスの世界はもちろん、音楽、絵画、彫刻などのギャラリーが、まちの至る所にあります。
そんな街の芸術家の卵を育てる、国立の芸術学校で現場の指揮をとる彼と仕事ができることは、今の私にとって人生の勉強そのものです。まだまだ、精進します。
3位 世界で勝負したい気持ちが強くなった
ベルギーでたった10分ほど、野外で実施されたアートフェスティバルのダンス・パフォーマンスで踊った時のこと。 オーディエンスとして偶然とおりかかった、あるダンサーの紹介で出会った、パリ・オペラ座でも仕事をしている振付家にダンサーとして認めてもらえました。
あらめて、世界の舞台で踊る最前線のダンスシーンにふれたい気持ちが、湧いてきました。
2位 トップレベルのダンサーとのコラボレーション
CNDという、パリとリヨンに拠点をおく国立の、プロ専門のダンスクラスを開講しているスタジオで、リリーステクニックを学びたくて通ったクラスで、ある出会いがありました。
世界的に有名な、ニューヨークに拠点をおく、Tarisha Brownカンパニーの最前線で何年も踊っていた中国人のダンサーと出会って、パリでダンサーの仕事をいただけました。
この振付家とも、さらに模索の日々はつづきそうです。楽しみ。
1位 そして最後には…
日本人である以上、外国人である自分にアーティストとしてどれだけの価値があるのか? フランス人よりも考え、努力し、社会に貢献できる人材であることを、証明したい。
そんな気持ちで365日、ひたすら走りまわって何度も失敗を繰り返し、 アーティストとして4年間、フランスでダンサーとして働けるビザをとることができました!
https://blog.jinleonardosumita.com/2017/01/20/passeport-talent/
フランスは世界でも5本の指に入るくらい、ビザの取得が難しい国だとおもいます。2017年までは3年が取得できるMAXの期間だったのに、1回目の申請で4年も許可がおりたのは、快挙だと思います。
個人のスキルを重視するフランス特有の厳しい審査をのりこえられた。
これもひとえに、まわりで応援をし続けてくれた、地元の友達や、同僚、フランス、イギリス、ドイツなどのダンサーの友達たちが支えてくれたおかげです。
いま一度、ありがとうございます。感謝…
2018年の夢
フランスへきて、3年目のシーズン。2018年は、さらに楽しみながら成長したい。 それが素直な感想です。
また、私の設立した、フランスと日本の文化交流のためのアソシエーションである「Soleil Liquide(液体の太陽)」を使った、パリのダンスフェスティバルへの振付家としての参加や、リヨンの絹文化をモチーフにした作品づくりなども、やりたいことの1つです。 まずはダンサーとして、来年の仕事のお知らせがあります。
12月の中旬に、あるオーディションに合格し、お仕事をもらいました。 ダンスと演劇のグレーなゾーンをえぐる、身体強度の強い作品を数多くうち出しているカンパニーとのダンサー契約です。
今年さいごに
2017年も応援していただき、ありがとうございました。
これからも更に、成長し続けます。 では、良いお年をお迎えください。
角田 レオナルド 仁