2017年も6月になりました!近況報告など兼ねて更新します。 フランスへ来て1年半ほどで出会った振付家は3人、そのうち2人が仕事を任せてくれてます。日本と比べて2倍も3倍もの数のチャンスと別れがあるなかで、考えることもおおい。
★★★★★_
挑戦し続けること
身体をガンガン使う系の振付家、とにかくショーイングが好きな人、日本との文化交流、人間力で魅せることを考える舞踊家・演出家。そんな人たちと関わって、
- 自分がやりたいこと。
- 自分にできること。
を毎日飽きるほど考えて、実行しては失敗して、出会って励まされて。 ひたすらその繰り返しを続ける。その度に、 「あぁ…自分は踊って、考えて、また踊ってを繰り返すんやな」 と独り言が出ることもありつつ、自分と相手に誠実に生きることの大変さ、充実感、不安にテンション上がりさがりの波のりで毎日が過ぎていく。 ありがたいことに、周りの評価は確実に上がってます。だからこそ、更に上を目指すキッカケも欲しい… そんなジレンマを抱えながら、作品をつくるためのレジデンスや公演の場所を探したり、またオーディションを受けるか考えたりしてます。 次に申し込むとしたら6ヶ月以上も前が締め切りだから、慌ただしい。パリの9月レジデンスは諦めて、3月の再演プログラムに参加しようかなぁ??って感じ。
目に見えない大切なモノ
最近、改めて感じたことがあります。 それは、 「オーディションって何のため?」 ってこと。つまり、最終的にお金を稼ぐ手段として割り切って仕事を探すのって、ある時点からストレスになるから、考え方を変えても良いんじゃないか? ってことです。 自分の強みは、求められたことを20倍にして返せる想像力があること。愛を持って、その人が一番喜ぶことと、自分がやりたいことをイコールにしていくこと。 だと自負してます。 だからこそ、喜んでくれる人に逢えるまで突き進むしかない。 じゃないと自分の気持ちの軸がブレるし、シンドい。 だから無理やりテンションを上げて、モチベーションにテコ入れして、興味のないオーディションでも受けてみるのは時間が勿体無い。 センスを磨くためなら、自分を必要だと言ってくれる人の手助けをする時間があってもいい。 そう思うようになりました。 踊り続けること、上を目指すこと、そして「君が良い」と言ってれる人と仕事をすること。6月になって朝のクラスもないので、この時間を味わってみようと思います。
今ハマっていること
フランス語の勉強も少しずつ進んでます。DELFってフランス語の国家資格を目指して、嫌いな読み書きをコリコリやってます。1日1時間半は、頑張って机に向かう。 テレビや映画、アニメで休憩したり、水曜どうでしょう。で1人部屋でニヤニヤしてます。 何気にハマってるのが、このWebサイト番組↓↓ http://www.arte.tv/en/ アートを中心に、海の底、砂漠の青い岩、ベトナムの橋、ダンスなどの様々な視野でビデオが配信されてる。何気なく見はじめたら、1、2時間はあっという間に過ぎます。 芸術って何だろうなぁ〜??って、改めてボーッと考える時間になります。パリで個展を開いてた画家の父の絵をもう29年見てるけど、未だにわからないことばっかり。 父の絵は本当に不思議な魅力があると思うので、ぜひ、一度みて下さい! http://shichikugintin.blogspot.fr/2010/04/blog-post_6235.html
今年の次の目標は
2017年の舞台は12月のDai Jianが振り付けた、男性3人のトリオの作品です。 彼は、Trisha Brownカンパニーの元ダンサーでリリーステクニックが半端なく美しい。ダンスを初めて2回目の、このスタイルだ!!って感覚にしてくれました。
- 自分の軸をもつこと
- 力じゃなく構造を利用する
- 自然な瞬間を味わう
- クオリティに切り替える
これが目紛しく飛び交う彼のスタイルは、今自分がやりたいことにマッチしている。CND(Central National de la Danse)の朝のクラスでビビビっときました。 本当、条件が揃うと一気に決まるから不思議。 オーディションって常に凄くSpécifiqueなダンサーを求められる。だから、好きなことを全力で突き抜ける方向に進もうと思います。 365日24時間、ひたすら目的を探してたら疲れるし、どっかで息抜きも必要だからサボりグセも出るけど、何故かその方が良くなる。なんでだ?? 安定したい気持ちと、安定を得た瞬間に怖くなるジレンマにもがく。 そんな瞬間にしか、見えないモノがある。 テクニックだけじゃなく、人を惹きつける気配ってそんなものの気がする。 2017年も6月に入って、何だか節目の気がします。去年もそうだったけど、6月の朝おきた時のダルさ、ちょっとした不快感のある暑さは苦手です。 タイのスコータイに忘れて来た恥ずかしい日記を思い出したり、バンコクのバーで出会った女の子が頭をよぎるけど、今はここ、フランスリヨンに住んでます。
- 滞在許可書
- セキュリテソシアル
が終わったら次は助成金の申請をして、パリのフェスティバルにメールを送る。 今すぐタイプのカメレオン脳なので、目の前に餌があったらピピッ!!と食べたくなるけど、今はカバのようにじっとジリジリとした暑さを水中で凌いでいる気分。
まとめ
フランスに来て1年半で貰った仕事は3つ、もっともっと成長したいし精進したい。フランス語も日本語も、文章を書くチカラも、踊りも全部ひっくるめて、楽しんでいきます。応援よろしくお願いします! ではではー。